2012年12月8日土曜日

朝の風景


自宅からしばらく行くと小学校があります。
そのすぐ近くにある小さな横断歩道には
1人の男性が立っておられます。
たまにしか通らないのですが
私がその方を見かけるようになって
もうすぐ1年位になると思います。

とても元気に「 おはようございます 」と
子供たちにだけではなく出勤に急ぐ通行の人たちにも
声をかけられていました。

次に、一人一人に一歩足を踏み出し
少し手を添えるような感じで
挨拶されるようになりました。

その方が学校の関係者かどうかはわかりません。
子供たちが進んで自分たちから
挨拶しているようには見えなかったので
先生だとは思えません。
だから、何者なんだろうと思っていました。
正直、少し変わった人のように感じていました。
声をかけられた人たちも俯いて通り過ぎるような
そんな感じに見えました。

その道をしばらくぶりに今朝通りました。
今日もその横断歩道の所に見かけました。
元気な様子が遠くからでもわかるほどでした。

近くを通りかかった時に驚きました。
声かけと共に一歩足を踏み出し
そしてハイタッチの手を差し出されているのです。
その手に何とおじいちゃんが
自転車のおじさんまでも
そして、足早のおばちゃんも
綺麗なお姉ちゃんも
絶対しそうにないお兄ちゃんも
子供たちは元気に
ハイタッチをしていくのです。
ちょっと恥ずかしそうにしながらも
みんな微笑んでいます。

その笑顔が良かったんですよねぇ。
驚いていた私の心が温かくなりました。

私の住む街の朝の風景が素敵になっていました。