2012年7月28日土曜日

カラスよ、連日は厳しい…


昨日の夕方、親カラスの鳴き方がまた少し違う気がしていたら
案の定、1階と2階の踊り場に子カラスがいて、
それが見えない親が必死に子供を呼ぶ声だったようだ。

そして、私はまた屋上まで掴んで走ったのだ。

今回は前ほどの緊張感が私にも子カラスにもない上に
前日の疲労が足に、というより膝の関節に残っていたことが大きく
4階辺りでペースダウンしてしまった。

息も切れる中、屋上に上り切った所で子カラスを離したのに
子カラスの指が私の指を離そうとしないし
親カラスは早く離せと私に言うしで
下りる時には何もかもヘトヘトだった。

下から見上げると、親カラスがしきりに鳴く中、
子カラスがちょこちょこ動いているのが時折見えた。

そうこうしている間にズリッとなり、
またも不器用にバタバタしながら落ちてきた。

「 うそーっ 何やってんのよ~?! 」の言葉しかなかった。

私が1階に着いてから2分位しか経っていないでしょうに全く。

子カラスはヒョコヒョコと
まっすぐに私の足元に向かって歩いて来た。

ほら、やっぱり何か持ってる。

もう既に日は落ちてき始めているし…
ここは危ないし…
もう、無理やし……私…。
もう無理やって……。
と言いながら掴んで走っていた。

一昨日は1往復。
昨日は2往復。
この続きはもう考えたくないという頭に
同時に浮かんだのは、初の“巣立ち訓練士〟
なってやろうかしら?
バカじゃないのわたし。
だった。

今日は今のところ平和だ。
平和だけれど、元気なのかも気になっている。

賢いカラスに私は遊ばれてるのかもしれない気が
今日は若干しています。


2012年7月27日金曜日

巣から落ちたカラスの子供


昨日、店に着くとスタッフが困っていた。
聞くとカラスの子供が巣から落ちていて、
子供を守ろうと近くを通っただけで親が攻撃してくるという。

確かにいた。
まだ子供だ。

屋上にある広告塔の上に巣があるようだ。
飛ぶ練習でもしていて失敗したのだろうか。
あれでは地面からは到底飛ぶことはできそうにない。

昨日の気温は36℃。
アスファルトの上は厳しいだろう。

何度か遠目にみているうちに子供が見えなくなった。
親鳥が今も見張っているのだから、ひょっとしてそばの用水路に
落ちたのかもしれないと思い確認してみたら、いた。
下に落ちるまでの一段上の所、15センチ弱の幅しかない所にいる。

既に4時間以上経っていた。
相変わらず、親鳥の見張りは続いていて
時折、威嚇の大きな声が聞こえていた。
子供の近くにお水とパピーのドッグフードを置いておいたのだけれど
親鳥が子供に与えたような形跡は無い。

時間が経つばかりだった。

4時になって子供を見ると
目をつぶって口を開いたまま、わずかな草にもたれかかっている。
死んだのかと思うほどに弱ってきていた。
このまま暗くなれば日は陰っても、それはそれで危険も多くなる。

あぁ、考えていても仕方ない。
思った瞬間、子供を両手に掴み、
6階の屋上まで一気に走っていた。

弱っていたはずの子供は大きな口を開けて鳴き叫び、
親鳥たちも鳴き叫び、
私も「 ウォーッ 」と心で叫んで走っていた。

屋上の高くなっている所に子供を置いて
下りる私の足は最早自分のものとは思えなかった。
膝が笑うなどと生易しいものなんかではなく
笑い死んだ膝の化石を、おまけに持ち上げますかっ?
位の勢いだ。

普段は2階に上がるのでさえ足は重く息は切れるのに
6階まで一気に走り切れたのは
( 注 腕を前後に振ることもできなかった状態で )
今後の私の、ある種小さな自信になった。
何か思いが強ければ考えずともやれるもんだという意味で。

そして、振り返り思うのだが
斎藤君、やっぱり私も持っているんじゃないだろうか。
度重なる接近に親たちは攻撃的な鳴き方もしなかった。
私が話せば、わかる何かがある気がするのは初めてではない。

そう、昨日は親鳥たちにこう言った。
「 どうするぅ~? 」



2012年7月24日火曜日

痩せた高齢犬と肥満傾向の成犬


痩せて背骨が飛び出ている高齢犬て割と良く見かけます。
《 老犬の抱っこ 》というタイトルで書いたことがあるのですが、
本当に抱っこする時は平行を心掛けて下さいね。
筋肉が落ちてしまった骨は守られるものが無い分、
負担がもろに骨にかかるので、
常に危険にさらされているに近い状態にあります。
犬自身が自分で歩こうとしている時に
小さくポキッと音を立てたり、
この時に添えている手の平にわずかにずれるような動きを
感じる時が少なからずあります。

同じように、若くても膝がずれるコも多く、
お家の方が既に通院されている位に痛みがあるコもいれば
平気にしているので全く気付かれていない場合も多くあります。
これも抱っこしようとする瞬間や降ろそうとする瞬間に
手に伝わってくる感覚でわかる場合があります。
肥満傾向が強くなって初めて、
歩きたがらないなど異変に気付かれるようですが
案外小型犬種には多く出会っています。


高齢犬を抱っこする時や肥満度の高いコを抱っこする時は
( マルチーズやキャバリアなどの心臓疾患の多い犬種、
とても小さな身体のコも )
同じく抱っこしていて、手の平に伝わる心臓の響きに注意しています。

手で感じるものって大切だなぁとつくずく感じている最近の私です。

今日は久々のブログなので真面目な内容にしてみました。
真面目に仕事していたように感じて頂けたら成功です。



2012年7月2日月曜日

送迎車が…。


今日、運転中に前を走る車に絵が描いてあるのを見て
ふと昔のことが蘇った。

犬のトリミングをしている知人が
お店で使う送迎車を購入した。

車全体に犬の足あとマークをペイントし、
納車して貰うことになっていると言う。

納車の当日、とても楽しみに待っている知人と共に
何故だか同じ位のワクワク感でもって
私も到着を待っていた。

もうすぐだというので
外に出て待ち構えていた私達の眼前に
車は静かに停まった。

が、その途端というか
近付いて来る車に既に違和感を感じてはいたのだが
それが何故なのかは完全に停まったと同時に
わかったことだった。

敢えて言うなら、停まる以前に薄々気付いていたのかもしれない。
どこかで信じたくない気持ちが働いて
わざとうやむやにしていたのだと思う。

車全体にペイントしてあったのは
犬の足あとマークではなく
どこからどう見ても、はっきりとした
人間の足あとだった。

あぁあ………