2012年2月23日木曜日

しっかりしろ 耳。

お客様の所にお迎えに伺った時のこと。

マンションのチャイムを押すも応答が無い。
もう一度押してみる。
やっぱり応答が無い。
お約束した時間だからおかしいなぁと思い
もう一度押してみる。

お留守の御宅のチャイムを何度も押すのは
何か気が咎めるのだが
たまたま聞き逃されたかもしれないし
テレビの音にかき消されたかもしれないし
トイレ中かもしれないし
ベランダにいらっしやるかもしれないし
私は色々考え過ぎてしまうたちなのである。

そのくせ、
私が原因で周囲にお留守を知らしめていないだろうかとか
今、出ようとされている矢先に又押して、
あわてておられるところに又々押して
うるさいことこの上ないなど
何としても絶対に避けたいたちでもあるのだ。

そんな葛藤の中、今日は3度も押してしまった。

やっぱりお留守みたいだと諦めかけたその時に
丁度、どなたか人が来られたこともあって
その場を立ち去りかけた。

まさにその時

『 ◯ぁ… 』と聞こえた。

思わず「 あっ 」と声が出て一歩戻ってしまった私。

そして2歩目の足が浮きかけ…

どこぞで 「 カァー 」

エェーッ! カァーってか!!?

私一人だったら
なんてこた無いんだけれど
一人じゃないと辛いこともあるんだよねぇ。

2012年2月22日水曜日

何を考えたらそうなるの?

車の中で、私のトートに頭を突っ込んで
物色する犬。

確かにいい匂いがするでしょう。

ばれた。

やめて。

やめなさい。

と言いながら、見てみると
頭の動かしようが違う、おかしい。

何かを物色しているようでも
目標を定め奮闘しているようでもない。

よく見ると…

やっぱり頭を突っ込んで

そして……
トートの内側の布で顎やら口辺りを
ゴシゴシきれいに拭いている…………(;゜0゜)

頭突っ込んで内側で拭くって……………(−_−;)


ちょっとっ 初めてじゃないでしょ?!!!

2012年2月19日日曜日

気になる~っ。

トリミングの後、送らせて頂いた帰り道のこと。
道幅の広い大きな道路のわりに
車の往来も少なく、
飲食店が点在するものの
その時間帯は人の気配もまばらな道路。
とにかくその時はひっそりとしていた。

このひっそり感が今日のお話には必要なので
ひっそりを強調しておきたい。

ある一軒のお米屋さん。
入り口は閉ざされ、中は全く見えず。
看板でお米屋さんであることが
ようやくわかる。

その扉に一枚の手書きの貼り紙。

『 あの … たくあん入りました 』

あーっひっそりしてるぅー。


『あのたくあん』 ではなく、
『あの … たくあん』とは やられた。

すんごい控えめなのに
このアピール力の強さ。

たくあんも気になるけど
書いた人も気になる。

いや、たくあんより書いた人。

んー?
たくあんは売れんかもしれないけど
中に入る人、
少なくても覗き込む人は増えると思うな、私。

2012年2月12日日曜日

確かに日は長くなった気はするが…。

少しずつ日が暮れるのが遅くなってきました。
ちょっと得した気分になります。
時間は同じだけしかないのに
仕事が終わったら何をしようかとか思ったりして
2時間くらいゆとりの時間ができたような
そんな甘い考えでいる3時、4時、5時です。

みんなのお世話をしたり、その日の最終の作業をして
6時、7時の閉店時間です。
エーッ外は真っ暗で
しかも、また冷え込んできています。
しっかりともう夜、
寒~い夜です。

「 もう今日は早く寝るよ、キミたち。
協力するように、わかったね。」
まっすぐに家路につきます。
*
*
*

言いつけ通りに眠る準備を始めるものわかりのいい犬と猫です。

その横でウダウダグダグダ
何するでもなく
かと言って何もしないでもなく
今頃する必要も
これからする必要も無いようなことを
してみたり
やめてみたり
思い出してあれやったり
また思いついてこれやったり
やっぱりいいかとやめてしまって
だけどこれだけはして……

いや~もうおっそー こんな時間。

ここしばらくの日の長さは
私が中途半端になるだけの日の長さです。

2012年2月9日木曜日

奇跡的チャンス

寝転んでいる時に出る咳は
とても腰にくるという話ですが
実はこの間、試してみたいと思っていたことを
実行するチャンスに恵まれました。

なんてことはないのですが
どういう風の吹きまわしなのか
犬がお布団に入れて欲しいと言ってきたのです。

しかも丁度私は右向きに横になっていて
その右側に同じく右向きで横になった犬の背中が
良い具合に密着しました。
まさにこれ。
私の理想型ではありませんか。
そして、見事に咳も出ましたのよ。

結果、何と身体がしっかり固定されて
痛みは比べようもないくらいに少なくて済みました。

いよいよっていう時に絶対に
どこかに行くだろうなんて
失礼致しました、ディーフさん。

確かに咳の時は大いに助かるのです。
ですが一緒に寝るには、あの方ちと大き過ぎるようで
首というか肩というか
お布団が身体に添わず
まる空き状態でスースーし過ぎに。
これじゃ治る風邪も治らんね、ディーフさん。
と同時にディーフは
自分の暖か寝床に帰って行きました。

「 わがままもいい加減にしてよね 」
の鼻息を一つ頂きましたとさ。

2012年2月8日水曜日

犬に向かって言う言う。

高校生の頃、我家にはイングリッシュシープドッグという
大きなモコモコの毛の長い犬がいた。

一年生の夏休みにやって来たこの犬が
可愛くて仕方なく、クラブをやめて帰宅部になった。

目も毛で見えなければ、お尻もそうで、
元々ほんの僅かお留守番の時間が長かっただけで
お腹の調子が悪くなる甘えん坊だったので
私はしょっちゅうお尻を覗きこんでは
おあとの始末をさせられた。

夏場、お風呂場でお尻だけにせよシャンプーするのは大変で
窓を開けても暑くて暑くて
その上、少しもじっとせず
座り込んでガードしたり
まだ綺麗になってはいない状態で
思いっきりブルブルするものだから
ついつい大きな声が出る。

「 誰もこんなことしたくてしてるんじゃないよぉ!
こんなお尻でどうする気よ?!
クサイクサイお尻はイヤですっ!!
少しは協力しようとは思えへんの??」
とか何とか、こんな調子で怒っていた。

母がこれを聞きつけてお風呂場にやって来た時は
これは助っ人、有難いと思ったもんだ。

しかし、母はその為に来たのではなかった。
「 恥ずかしいから窓を閉めなさい 」

確かに窓は開いている。
開いているからまだ我慢も遠慮もしていたのだ。

閉めた後は、そうなるよ。

そうだな、このあたりから私、
犬にも人と変わることなく話していたわ。
長くても当たり前。

昔、友人が言っていた。
「 小さい頃、お父さんが猫にいい天気やなぁと
言ってるのを聞いた時、
子供心にお父さん大丈夫か心配になったわ 」

私は、「 ふうん 」しか言えなかった。

2012年2月7日火曜日

仰せの通りに致します。

朝、出勤の為の準備をしていて
出掛ける直前までぐっすり眠り込んでいる犬が
お見事なタイミングで起き出し、
早くしろとばかりにワンワン催促するようになった。
今までは何度も何度も揺すって起こしていたのだから
そのことではラクチンなのだが
催促がものすごく高圧的なのだ。
目ヤニのついた顔で言われたくない。

鼻からチューブだった又三郎も
タイミングを心得て来て
のびーっとした後
やっぱりニャーンと言う。
良いことは真似しないのに
真似して欲しくないことは
あっという間に憶えるのは
何故だろう。

偉そうな一声で
一緒に連れて行くと
思っているのかキミたちは。

この先10年も20年も
ずっと偉そうにして欲しい。
ずっとずっと一緒にいたいのが
わかっているのかキミたちは。

2012年2月6日月曜日

あぁ又三郎 2日目

未だ食欲が無いので、このままだと再び鼻からチューブ。
お先真っ暗な私に対し、
又三郎くんはフードを食べずに大好きな毛布を
カチカチ噛み始めた。
昔からこういった布系が大好きで、
大好きの意味が違うまさかの好物なのだ。
具合の悪い時には毛布は寝る為のものになっていたので
このままこの悪癖とはおさらばしてくれるかもと
淡い期待をしていたのだけれど
なかなかどうして、
やはりそう簡単にはいかなかった。
ぼやける程に淡い期待しかしていなくて
本当に良かったと思う。

ただ、毛布を噛み始めたということは
食欲が出て来たと言えることになるわけで
昨晩、目出度くドライフードを食べるところを
確認することができた。
ホッとした。

猫は犬と違い、お腹が空いたらいつかは食べる
というわけにはいかない。
長い間食べずにいると
食べなくなってしまうことが往々にしてある。
我が家の猫は、根本の病気は違うものの
食べないことの為にチューブをつけた猫は他にもいる。

ところで、グレムリン猫となった又三郎くん。
2日目で元の又三郎くん、ギズモ猫に返り咲いてくれた。

これでようやく我が家は安泰だ…
???
ダメだダメだ毛布を食べる猫に、安泰は…ない…し…

ましてうちには、
横になって寝てる格好のまま虚ろに目を開けて
さっきからずっと悩める犬がいる。
もう30分は動いていないよ。
気持ち悪い。

2012年2月5日日曜日

強制給餌

この度は日本猫の又三郎くん。
どうやらストレスが原因で体調を崩しました。

車のボンネットの中で発見され、
へその緒もまだ生々しい産まれて数時間後には
私の手の平にいた又三郎くん。
思えば子猫の時もカテーテルでミルクをあげて育てました。
あれから早いもので、もう13年になります。
病気どころか下痢一つしなかったのに
初めての体調不良です。

どうやら三週間近く同じくお留守番だった犬が
ずっと一緒にいたことがストレスだったのか
ずっと一緒だった犬が出勤するようになって
お留守番が一人になったことがストレスだったのかはわかりませんし、
カレはカレなりに、もっと哲学的な悩みから
ストレスに陥ったのだと主張するかもしれませんが
体調がイマイチの食欲皆無に陥ったのでした。

最悪なことに、私の方の不調と重なったために
可哀想なことにカレは4日ほどの入院となり、
屈辱的悲壮感を漂わせながら、
胃まで延びたカテーテルを鼻から入れた状態で
帰って来ました。
それから1週間程
この鼻のチューブから流動食やお水をポンプで入れていたのですが
昨晩サークルに顔面を押し付けてスリスリしていて
その結果抜け気味となったカテーテルとも
エリザベスカラーとも決別するに至りました。

あれやこれやの食事にもあまり興味を示さない為
まだ時期は早いのではないかと不安だった私を尻目に
いかにも病猫であったはずのカレが
瞬間的に、変身とも進化とも脱皮とも言える位に
グレムリン猫に変貌したのでした。

あぁ 又三郎くん。
あの穏やかだった又三郎くん。
鼻からチューブがスルッと抜けた瞬間
一体キミは何を思ったのだろうか?

2012年2月3日金曜日

後の祭り。

熱が出てから、どうも味覚がおかしい。
甘いものは甘過ぎ、甘くないものまでが甘い。
食事が全て甘いのは辛い。

そんなだから、珍しく食欲がない。
これを機に胃が小さくなれば好都合だけれど
恐らく、だらしなくビヨーンと伸びてダランとしているだけで
その容量が簡単に変わるわけはない。

とかなんとか、ここまでを一昨日に書いたのだけれど
その日の夕方、少し食べる気持ちになったので
犬の寝ている間に横でゴソゴソと
サンドイッチを食べた。
久しぶりに美味しいと思えたものだから
これは起きてしまう前に食べきってやろうと勝負にでたら
あっさりと勝ってしまって
鼻をひくつかせて突然起きた犬だったが
どこをどう探しても見つけることができず
私は素知らぬ顔を通していた。
考えてみればいつ何時、何かを食べ始めるかもしれない私に
犬は寝ている時でさえ嗅覚だけは
起きた状態にしていたのだろうと思うと、
ここ数日の私に油断していたに違いない。
ヘヘーンの気分だった。

しかしこの大人げなく意地汚い根性がいけなかった。
食欲に火がついた。
味覚は相変わらずのままなのに
そんなものはどうだっていいらしい。

犬にも分け与え、
美味しいねぇと微笑みあってさえいれば
こんなだらしない胃袋に
私は支配されずに済んだものを。

狂喜乱舞の胃袋に私自身は後の祭り。