私には想像すら出来なかったのですが
最初に話が舞い込んで来たのは
言わば育児放棄された
3歳に満たない小さなトイプードルの男のコでした。
若い上に小さなサイズのトイプードルが放棄される。
でも、行き先が無いとは
信じ難い話ではあったのですが
それが真実であり、
そして私に一番に届いた犬の存在でした。
私でなくても……という思いは最後の最後まで離れませんでした。
だけど、いらないと言われ続けて暮らしているのだから
幸せとは言えない。
これが最初の縁のコでしょうと
我家に迎えることに決定したのです。
そして、 うぅた は やって来ました。
汚れた大きな老犬ではなく
若く小さなテディベアカットのトイプードルの男のコでした。
初対面の私に、ほんの少し警戒する様子はありましたが
程なく、ひざの上に座るようになりました。
拍子抜けする位の軽い小さな身体を抱き
不憫に思いました。
幸せにしようと思う気持ちになりました。
若く元気だということは
今までとは全然違います。
私は何の心配も不安も抱かず
楽勝とさえ言える気持ちでいたのです。
それが、いけなかった……。
楽勝と言えたのはうぅたの方で
私は苦戦を強いられることのなるのです。
闘い。
私にとっては闘いの日々の始まりでした。
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