2012年9月18日火曜日

........無題


わたしの相棒、D.ph が逝きました。
逝くという文字を使いましたが
わたしの心にはその文字はありません。

特徴のあるとんがり頭のお骨を見て
あのコなんだと思ったはずが
現実味は全く無く
夢の中の出来事のような
そんな感覚が今は残っているだけです。

2007年6月の夜、
道路の真ん中を車の流れと逆走するという
およそあの犬には似つかわしくないような
そんな大胆な登場の仕方で
突然、目の前に現れたのがわたしの犬D.phです。

そして、今度は逆のパターンで
出掛けて行ってしまいました。

正直、車の助手席にも
家にも
仕事場にも
姿が見えないということは
絶望と恐怖をもたらします。

いないという空間の存在は
強烈な痛みを伴って
打ちのめしにかかってきます。

降参です。

出会ったあの日のように
今もどこかを歩いているような気がして
そして又突然目の前に現れてくれると願う毎日が
この先永遠に続くことになるのでしょう。


出会った時の運命の天秤の、
わたしではないもう一方には
野良となった犬が迎える最期を載っけていました。

そんなことが絶対に起こらないように
必ず見つけるという気持ちを
おさえることができません。


犬は人生の宝となりました。

あらゆる局面で助けられたのはわたしの方でした。

暮らし始める犬が何歳になっていようと
何年共に暮らせることになるのかも
後になってみれば
そんなことはちっぽけなことです。
嘘だと思われるかもしれませんが本当です。
是非試してみてください。

犬がわたしを見つけてくれたこと、
共に暮らせた年月がわたしの人生において
かけがえのないものになったことを
犬に感謝しています。

思いがけない所で人生の宝が飛び込んで来てくれました。

こういう出会いがあることが
新しく犬を迎えられる方の選択肢の一つになればと
心から願います。


これくらい褒めておいたら
自慢気な顔で帰って来るに違いありません。

まったく、いい加減にしてもらいたいものです。





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