うちの犬の顔の毛の色がめっきりと白くなり始め、
「 もうお年? 」なんて言われることが多くなってきた。
お年頃をとうに過ぎたうちの犬は
確かにお年に違いない。
私の心臓がキュッとなる。
何時の間にか夏よりも秋。
若葉よりも落葉が似合うようになっていた。
眠る時間も長くなり、
お耳が遠くなったせいか少々の物音では目を覚ますことは無い。
眠りは深い。
つい見入ってしまう。
物腰も眼差しも柔らかくなり
やさしさに満ちている。
この先のことを考えると悲しくなるから
追い払うように
「あぁ~
流れる時の中で、より一層深まるわたしたちの絆~
なんてことは?」と目で問う私。
『ない。ない。』手だけであしらう犬。
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