2011年1月9日日曜日

甲状腺機能低下症

                                                      最近よく耳にする病気に甲状腺機能低下症があります。
中年齢以上、高齢犬によく聞くようになりました。

例えば、肥満していると言える位に脂肪は付いているのに腰骨が目立ってきた。
後ろ足の太ももに以前は付いていた筋肉が、落ちてきて細くなっている。
( ホルモンが減少すると脂肪はつきますが、筋肉がなくなるということが起きたりします )

そのせいなのか、どちらが先かはわからないが
最近、足が弱ってきたみたいだ。
後ろ足がよろけたり、引きずって爪の音がするようになった。

高齢にもなってくると、よくある症状です。
だからこれは、ついお年のせいにしがちです。

でも、お年のせいばかりとは限らないのです。

ホルモンの異常といっても、左右対称の脱毛が必ずしもあるわけではありません。

下痢や嘔吐をすることが増える場合もあります。

寒がりになったりすることもあります。

一番厄介なことは、一般によく行われる血液検査の数値が正常値でない場合、
例えば肝臓に高い数値が出た場合、
肝臓や胆嚢、胆管が悪くなっている根本の原因に
甲状腺機能低下症がありうるということなのです。

心臓もそうです、
動き自体が悪くなったりするのです。

あらゆる部分の代謝や活性、免疫機能を低下させます。


高齢になってくるとどれもが
悪くなりがちであるために、
お年のせいで終わってしまうこともなくは無いと知りました。
うちでも、お客様のところでも、ここ何年間に見聞きしたことです。

筋肉が落ちて、足先の反射も鈍くなった為
所謂、寝たきり状態にまでなってしまい
一時は脈伯も弱く低くなってしまった14歳の柴犬は
本当に毎日がドキドキの連続のおじいちゃんでした。
でも、この病気を診断されてから投薬だけで走れるまでに回復しました。

段差もへっちゃら、走るのにスピードもあるので引っ張られるほどでした。

このコは長くお預かりしていたので、
お客様だけではなくご近所さんにも応援してくださる方は多く、
この奇跡的なまでの回復ぶりには皆驚かされました。
本当に嬉しかったです。


勿論、全部が全部そうではないですし、
無責任に楽観的なことを言うつもりはありません。

ただ、この甲状腺機能低下症では
高齢であっても、可能性は大だと私は思っています。



            今現在も、病と闘うコを持つ親として
                 
                高齢が原因とも限らず
           高齢が諦める理由にならないことがあること
            それは 勇気と希望へとつながります。
             

            教えてくださった先生に感謝を込めて・・・ 



                                                                                                                                                                           

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