今朝、賑やかな蝉の声を聞きました。
脱け殻は目にしていたので
気付かなかっただけかもしれませんが
我が家の庭の蝉の声は今日が初ではないかと思います。
この風の強い日に。
この灰色の空の日に。
今日は台風が来るというのに。
深い青、輝く白い雲、強い日差しの下でなかった蝉たちは
こんなはずではなかったとがっかりしたのでしょうか。
生まれ出た強さの中では、そんなことは大した問題ではないのでしょうね、
きっと。
人間の私はそんなことを思いながら、
そして、
殻に閉じこもったまま抜け出せなかった蝉を地面で目にすると
心がしんとなって
せめて、できるだけ空に近い場所
できるだけ平和な木の葉陰にいて欲しいと切実に感じます。
昨年も同じ気持ちにはなったけれど
それでもどうしても触れなかったのに
今年は、そうせずにはおれません。
何だかそのぉ、妙な歳になっちゃったんじゃないかなと思います。
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