2011年7月26日火曜日

全速力で走る


子供の時は家に帰る時にだって走ったものだ。
あの道のあの角までとか、
あの電柱までだとか
適当な目標を決めたりしてよく走っていた。
それも全速力で。
みんなでよく走った。
友達みんなで、とにかく全速力でよく走っていた。

子供って、何であんなに走るんだろう…。
何でそれだけで楽しいんだろう…。

大人になると、意味無く走らないし、
意味無く全速力なんてあり得ない。

本当に急ぎの用があったり、
あるミスに気付いて慌てたりして
走った方が良い場面に出くわすことはあるけれど
走りのフォームを気にするのか
走っている時の顔を気にするのか
こけることを恐れるのか
こんなこと全部で全速力では走らない。
私はそう。

でも誰もいないからやってみた。
全速力だぁと思いながら走ってみた。

全速力で走ろうとしている自分がおかしかった。
ないわぁと思いながら、とても愉快な気分だった。

でも走り自体は全然違った。
本気のはずが、全速力は出なかった。

今度こそ全速力だぁとトライするも
どうしても全速力が出なかった。

早々に疲れたわけではないんだけれど
何故だか全速力が出せないし、わけがわからなかった。

これが最早私の全速力なのか?
全速力で走るなんて馬鹿はオヨシと脳が働くのか?
そんなことさえわからないけれど
もう全速力は出ないことは確かだった。

景色が流れるように
空気の流れを感じるように
そんな風にはもう走れない。

だけど考えりゃぁんなこと、そりゃあそうだ。
だったら小走りならできるのかってとこ。
そこんとこからして問題なんだから。


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