2011年5月28日土曜日

雨の日のトイレ

                                                      うちの犬には嫌いなものというか嫌いなことが多い。

中でも雨は苦手。
と言っても、本当は雨そのものではない。

ちょっと複雑というか、回り回って結局雨でなければいいのに・・・
といったところだ。

普段から、車に乗ることが普通だ。
そして雨の日も勿論、もれなく乗ることになる。
車が動く。
ほどなく停まる。
その瞬間に犬はイヤな気分になるらしい。
今でこそイヤな気分くらいで済むようになったが
最初の頃なんか、ほとんどパニック状態で車内をオタオタしていた。
停まることそのものがイヤでは無いのはわかっていたのだが
原因究明までには少し時間がかかった。
私の車だけかもしれないが
雨の日にはブレーキを踏む最初の時に
どこかで小さく小さくキュウッと音がするのだ。
こんなことが、ほんとこれしきのことがパニックの原因だ。
人間の耳には聞こえにくい程度のきしみの音の周波数は
犬笛に限りなく近いとしか思えなく
しかもガラスをキーッと引っ掻く音に近いのか
今から痛いことをされるその瞬間の悲鳴に近いのか
そこまではわからないものの
かなりいい線いってる表現であるはずだ。

このおかげで、説明の難しい、把握も難しいに違いない車の調整を
度々お願いすることになった。

音が犬の耳にも聞こえにくい程度にまでなったのだけれど
雨の加減で音の大きさやイヤな感じに聞こえるのが
違うらしい。
だけど雨が降るとイヤな気分という図式が出来上がり
雨の中で濡れるのはさほどイヤではないものの
気分はダークブルーな犬なのだ。

特にひどい音のする雨の日は犬は外に出たがらない。
その結果、トイレもかなり我慢している。

いつもなら激しい催促で外に連れて行ってくれ~というのだが
この日ばかりはとっても静かにしている。
行こうと誘っても、聞こえないふりまでする。

そして限界に近付いても
ひたすら我慢しようとしているのだが
その頃には誰の目にも我慢の限界がわかるようになる。

犬は我慢で小刻みに震え出している。
浮上する時の潜水艦みたく頭を上げて
寝てるふりすらできなくなっている。

誘うと、それでもようやくイヤイヤに
行ってもいいけど・・・って感じでついて来る。
                       
こうなればドアを出た所が限界だ。

雨の日、濡れずに掃除できる私にも好都合だけれど・・・。
震えるほどの我慢は如何なものだろうか、キミ?
         
                                                                   

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