2011年4月11日月曜日

                                                     桜の季節になると阪神の震災を思い出します。
地震の後、神戸を目指していた私達の横を何十台というパトカーが
1列に途絶えること無く、同じく神戸方面を目指して行きました。
パトカーのナンバープレートは兵庫や大阪のものではなく
あらゆる全国からのものでした。
本当に全都道府県が並んでいたと言っても言い過ぎではないくらいで
遠路からのものが、ただずっとずっと静かに並んで走って行きました。
映像だけではなく自分の目で直接見ていたにもかかわらず
その光景は大変なことが起きてしまったという気持ちを
より一層強くし、胸が痛いほどでした。
そこにラジオから流れてきたのがユーミンの 「 春よ、来い 」 でした。
私は涙が溢れていました。

この曲を聴くと、あの日の光景が甦ります。
曲を聴きながら、桜が心に浮かんでいたことを記憶していて、
あの日から、桜を見てもあの時に戻ります。

あれから毎年、同じ思いで桜を見ながらも
ほんの少しずつ微妙に明るさが加わってきた気持ちに
今年はまた、震災に遭われた方々を想うことで
桜は私の中でまた変化しそうです。

桜がこんなに綺麗で悲しいものだと感じながら
こんなにつくずく眺めたのは、今年が初めてかもしれません。


                                                                                                                                

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