2011年4月26日火曜日

老犬の抱っこ

                                                     昨日に引き続き老犬のことです。

基本的に若い頃と同じような抱き方ですが、注意する点が加わります。
無茶に手を持って抱き上げる方はそうはない( でもたまにいらっしゃいますね )
と思いますが、
筋肉が落ちていっているコがいますので
( ダイエットが必要な位に太っているよいうに見えて
実は脂肪はついているが、筋肉は落ちているコは多いです。
太もも部分がタルンとなってきたり、背骨だけ出てるようなコもそうです。 )
ダックスのように椎間板ヘルニアの多い犬種だけではなく
老犬になれば、極力身体は平行に抱っこして
どこか1ヶ所に負担がいくような抱っこの仕方をされないように、
歪まないように注意された方が良いと思います。
小型犬種であれば、自分の片腕を胸の所で曲げたその形の上に
胸からお腹が乗るようにして、もう片方の腕で全体を支えるような感じです。
そうすれば、背骨が歪むことなく真っ直ぐな状態で抱っこができます。
元気で抱っこ抱っことくれば、そのまま抱っこしてしまいがちですが
背骨を悪くしないようにと思いながら平行に抱っこを心がけています。

そして、もう一つ大切なことは
腕全体に身体をのせるように抱っこすることで
胸かお腹かどちらか一方に多く体重がかかることを防ぐということです。
胸を圧迫するような抱き方では、息苦しくなってしまい
ひどいコではチアノーゼのように舌の色が紫になってしまう場合があります。
シーズーやパグ、フレンチのようなマズルの短い、
所謂、短吻種では若い時でも注意が必要だったりしますが
老犬の場合も注意が必要です。
心臓や気管が弱っているようなコも多くありますので
胸だけでなく、喉の部分も少しの刺激で咳を誘発してしまうことがあり
これも苦しくなってしまうので注意が必要だと思います。
かなり呼吸が苦しくなっているコの場合は抱くこと自体も大変な注意が
必要になってきます。

呼吸の状態だけでなく、心臓の状態や貧血などの変化にも気付くことがあるので
舌を出している時には舌の色を見ることを習慣にされてもいいかもしれません。


老犬の眼差しはこれ以上ないと思うほどの優しさに満ちています。
確かに子犬もかわいいのですが、私は老犬が大好きです。
そして、どのコも何かしらかけがえのない大切なことを
教えてくれると感じています。
みんな本当に長生きして欲しいものです。
                                                                                                                              

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