母親譲りの明るい髪のお陰で、ヘアカラーには縁遠くいたのだが、
ここに至ってそうも言っておれない諸事情も出てきた。
といっても、美容室に行くのがことのほか苦手だ。
私個人にとっては、必要以上の明るい照明の下、
必要以上の大きな鏡の前で、
もしや拡大鏡かと思える位に映し出された私の顔が、
てるてる坊主みたいに布から出ている様が我ながら耐え難いのだ。
現実は容赦ない。
時間がかかるとなるとなおのこと、罰ゲームであっても厳しすぎる。
それで思い切って自分ですることにして既に何度かになる。
そして今日、買い物のついでにヘアカラーの棚をのぞいた。
いろんな会社のいろんな種類のいろんな色がずらっと並んでいた。
いつものにしようか、変えてみようかどうしようかと悩んだ末
結局は止めて帰ることにした。
止めて帰る気分になったのは本当に気分的な問題だ。
会社も種類も色にも関係無く 箱には おしゃれな〇〇色 と書いてある。
書いてあるのが普通なので気にもかけなかったが
その中では高級と思われるお値段のものに、こう書いてあった。
おしゃれな雰囲気の〇〇
?????
おしゃれなような雰囲気ってこと?
結局は本当はおしゃれではない、ということではないのだろうか?
おしゃれとおしゃれな雰囲気なら、おしゃれと言い切られる方が
いいのではないか?
いや、おしゃれというものは断定する位なら鼻につくのと紙一重かもしれない。
雰囲気があるほうが、好ましいのではないか?
いや、この場合は、おしゃれそうでいて、違うという感じがするではないか。
そもそも、全部の色におしゃれの文字がついている。
今更、おしゃれって・・・・・。
どうやら気分的な問題で帰ったのではなくて
振り返ると、結局自分に愛想付いたってことらしいなどうも。
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