2010年12月4日土曜日

巡り合い そして



「 いろいろと他の所にも問い合わせしましたが
どなたからも届けはありません。
このままでは保健所に行くことになりますが、
引き取られるお気持ちに変わりありませんか? 」

「 ええ、はい引き取ります。 」  と即答し、
用意してあった新しい首輪とリードを手に、
秒速で警察に迎えに行きました。



そしてあれから、

何年もずっと一緒にいるのですが

それでも突然、
「 これはいなくなった、うちの犬です。ほら、この柄、この傷、同じです。」 と

いつの日か、前の家族が現れたならと
そう思うたびに

確かなこのコを抱きしめます。


全力で捜さなかったと攻めるのだろうと思うのですが

結局は、このコ無しに何年もやってきた人に、
私は無しではやっていけないと
泣き通すのじゃないかと思うのです。


聞き分けのない子供みたいになった
気持ち悪いオバサンと言われようが、

タチの悪い
気持ち悪いオバサンと言われようが…。

考えてる今もう既に、それなりの感じになっています。


だけど、

ただ、もしも…

もしも…

あのコが、とってもとっても嬉しそうに、
おしっぽもちぎれんばかりに
涙ウルウルに
抱きついていくようなことがあったなら、


そう思うと
今でさえ、

途方に暮れてしまうのです。















                                                  私が幸せなように

                                              私の幸せの分と同じだけ            

                                          あなたも  幸せでありますように…。



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